
「ぼくはうみがみたくなりました」という本に出会ってから、もう5年近い年月が経過したことになる。
この本を知るきっかけになったのは、卒業後はじめて開催された中学同期会。そこで再会した面々でML(メーリングリスト)を立ち上げたのだが、ある日、そのMLに「つくしんぼ」に遊びに行きませんか?というメールが流れた。
最初、その「つくしんぼ」がどういう場所であるか、全くわからなかったのだが、いろいろ話を聞いているうちに、クラスメイトだった女性が「自閉症」という障害をもつ子供の母親であり、ご主人である山下久仁明さんが、そのような障害児のための放課後の遊び場として、「フリースペース・つくしんぼ」を運営していることがわかった。そして、その山下久仁明さんが「ぼくはうみがみたくなりました」という本を出版されたことを知り、すぐに出版社から取り寄せて一気に読んだのだ。
「ぼくはうみがみたくなりました」を読み終えた時、なにか清々しい気持ちにさせられたことを今でもおぼえている。「自閉症」という障害のこと。そのような障害を持った子供のこと。そのようなお子さんを持つ親のこと。たくさんのことを知った。
「自閉症」と「引きこもり」が同一であるかのように思われがちだが、「自閉症」という障害を持つ子供たちは、引きこもるタイプではなく、むしろ、外にどんどん出たいタイプなんだ。でも、自分でそのことを表現することが難しいので、うまく外に出ることが出来ない。そのような話を聞いたとき、「自閉症」について正しい知識を持っていないがために、いろいろなことを誤解していることに気がついた。
その後、二回目のお誘いだったろうか、子供たちを連れて、家族で「つくしんぼ」に遊びに行った。「つくしんぼ」の庭にはプールが設置され、子供たちはそこで1日遊ばせてもらった。その時、山下久仁明さんにはじめてお会いした。そして、「ぼくはうみがみたくなりました」の映画化を計画していていることを知ったのだ。
「絶対に映画化すべきです・・・」
「ぜひ、映画にしてください・・・」。
「ぼくはうみがみたくなりました」を読み終えたみんながその映画化に賛同していた。その時には、映画を作るのにどれだけ費用がかかるのか、映画の自主制作がどれだけ難しことなのかなど、全く知らずに無責任なことを言っていたのだが・・・。
でも、「自閉症」のことを知ってもらうことが重要であり、「ぼくはうみがみたくなりました」が映画化され、その映画を通して、たくさんの人が「自閉症」のことを知ることが出来れば、素晴らしいことではないか。率直にそう思ったのだ。
そして、映画「ぼくはうみがみたくなりました」が完成した。映画化に向けて、どれだけ多くの苦難を乗り越えてきたのか、このことについては、私がここで簡単に説明することはとうていできない。ぜひ、山下さんご自身が綴ったブログ「おさんぽいってもいいよぉ。」を読んで頂きたい。
映画「ぼくはうみがみたくなりました」は、明日から四週間、恵比寿ガーデンプレース内にある「東京都写真美術館ホール」にてロードショー公開される。すでに、マスコミにも注目されているが、これからもっと注目され、全国ロードショーになることを期待している。いや、間違いなく、そうなると信じている。
映画はまだ観ていないのだが、「自閉症」のことを知りつつ、、何か清々しい気持ちにさせられる素敵な映画に仕上がっているに違いない。できれば、原作である「ぼくはうみがみたくなりました」を読んでから、映画を観て欲しい。私も「ぼくはうみがみたくなりました」を改めて読んでから、ホールに向かおうと思っている。
■会 期:2009年8月22日(土)〜
■休映日:毎週月曜日(月曜が祝日・振替休日の場合はその翌日休映)
■会 場:東京都写真美術館1階ホール
■上映時間:
【土日火水】10:30/13:30/16:20/18:30
【木金】11:00/13:50/16:45/19:00
■料 金[当日券]:
一般1,500円(税込)/学生1,200円(税込)/中・小・シニア(60歳以上)1,000円(税込)
■各種割引:
○写真美術館友の会会員(会員証提示) 1,200円
○当館での展覧会、映画の半券持参者(いつのものでも可) 1,200円
○三越、アトレ、TS3カード会員(会員証提示) 1,200円
○最新号ぴあ持参 1,200円
○夫婦50割引(どちらかが50歳以上) 2人で2,000円
映画「ぼくはうみがみたくなりました」公式サイト
http://bokuumi.com/





































